社長挨拶/Message from the president

代表取締役の加藤純一です。

平成27年4月1日に設立したKey Port Kameは、
世界に向けて船出を開始したばかりのたった一人の会社です。
会社概要にございますように資本金もわずかで、
退職金を注ぎ込んでのスタートですが、前職でお世話になった

IT業界や教育関係者、省庁のご担当者様など本当に多くの皆様に
応援をいただき、また、会社設立に際しては先輩や専門家の
皆様にご支援を賜り、なんとか株式会社を設立できました。


私は40歳を目前にして胃がんを患い、
人生初の入院、手術を経験しました。

術後の経過も思わしくなく、入院中は

絶飲絶食という普通では経験できない体験をすることで、
さらに心が鍛えられました。

一ヶ月近く一滴の水すら飲めない状況で、

管だらけのために自力でトイレにすら歩けない

状況で痛感したのは、食べ、飲み、排泄するという

毎日の当たり前の営みこそが最も基本的で大切なことです。

 

その当たり前のことが出来なくなって私は初めて、
健康のありがたさ、食事ができる喜び、
そして何より妻の大切さを理解できたのです。

30代、40代は大病に罹りやすいとも言われます。
これは身体の無理が利くラインなのかもしれません。

私は復帰までに一年間を要し、自宅で無為の日々を過ごしました。

程度にもよりますが、病気は会社での立場や未来を確実に奪います。

大病を患った人は、決して元には戻れません。

戻ろうとして、多くの人が無理をして、病気を再発します。

私は5年ほどかけて、何とか人並みの生活に戻れました。

もうリハビリの日々や手術などはしたくありません。

 

しかし、最も辛いのは、
「元に戻れない現実を受け入れること」なのです。
アレができない、コレもできない。

前は出来たのに・・・。
仕事では限られた時間やリソースのなかで

目標を達成しなければなりませんが、
私は術後、それらが出来ませんでした。

その事実を自分自身で認めることも辛い現実でした・・・。

 

大きく変わってしまい、戻れなくなった
自分自身の現状を受け入れざるを得なくなった時、
起業しようと思いました。

 

それは、自分の身体に合わせた時間配分、

働き方をしなければならない現実が立ちはだかっていたからです。

そのハンデの中で家族を養い、食べていかなければなりません。

そして、起業した時の想いは、

 

「人の役に立ちたい」

 

これに尽きます。

 

これまで培ってきた経験や知識で勝負したい!

こんな自分でも人の役に立ちたい!

そのような想いから、私は会社を立ち上げました。

 

私にはアイデアがあります。

そこには課題解決をしたい!という強い想いがあります。

これまで創ってきたビジネスも源泉は同じでした。

今度は自らの会社の事業としてビジネスプランを立て、

そして、パートナーのプログラマーや企業様と連携し、

それらのサービス群で「人の役に立ちたい」と強く願っております。

 

What we like to do next is what people tell us we can never do.

 

この言葉を胸に新たに令和の時代を生き抜いていこうと思います。

 

 

令和3年1月吉日
株式会社Key Port Kame

代表取締役

加藤純一